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Boe Wien News Blog

オフィスボウ・ウィーンの最新ニュースと、
世界各地で起きている出来事について語ります。
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ウィキリークスを巡る考察
 ウィキリークスがアメリカの外交文書を大量に公開しました。
中には日本とアメリカの間に交わされた外交文書も含まれており、これから物議をかもしそうです。

ウィキリークスは、これ以前にもイラク戦争に絡むアメリカの軍事情報や映像を公開して話題を呼びました。代表者のジュリアン・アサンジュ氏はオーストラリア人でハッカーだったと言いますが、現在はスウェーデン当局によって性的暴行容疑で国際指名手配をされており本人は容疑を否定しています。

日本の外務大臣を務める前原氏は、ウィキリークスについて、「国家の情報を盗んで公開するなどもってのほか」と切り捨てました。菅首相も「情報流出の仕方が問題だ」と不快感を示しています。でも、果たしてそうでしょうか?菅氏や前原氏のコメントはアメリカの外務大臣にあたるクリントン女史の気持ちを代弁しているようにしか聞こえません。

このブログで何回も指摘していますが、いま、時代は「情報の時代」へと突き進んでいます。情報というのは常に玉石混淆で、本当に大切な情報をどうやって掴むかがメディアにとっても、一般の視聴者や読者にとっても大変重要です。その能力はメディア・リテラシー(読解力)とも言われています。

さてウィキリークスですが、彼等のしていることは果たして菅首相や前原大臣の言うような「問題」でしょうか?私はそうは思いません。本来、こうした各国政府の秘密事項をすっぱ抜くのは報道の仕事でした。報道=ジャーナリズムの世界でも、これまで様々な形で権力に対する闘いがありました。1970年代の「大統領の陰謀」で知られるワシントンポスト。日本ではスキャンダル雑誌と言われた「噂の真相」がありました。

私はワシントンポストも噂の真相も「権力に闘いを挑んだ」という意味では同じように評価できると思っています。一般大衆の上に君臨し税金で国家の運営を司るのが権力者です。でもその権力者は、民主的な国家においては、国民の信任を得た上でその権力を行使しているはずです。権力者が権力を「自分の実力だ」と勘違いをしてもらっては困ります。その力はあくまでも国民の信任を得て付託されているものです。だとすれば、権力者は常にメディアと国民の監視の目にさらされていなければなりません。権力者がその権力を好きなようにふるいながら、毎晩枕を高くして寝ているようでは困るわけです。

そう言う意味で、かつての「噂の真相」や現在の「ウィキリークス」が果たしている役割は決して間違っていないと思います。

アサンジュ氏を国際手配してまで逮捕することが得策かどうか、スウェーデン当局に再考を促したいと思います。

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